2030年のその先へ

「夜明け前」に出会った、17のアイコン
2017年10月21日、秋風が吹く「東京湾大感謝祭」
の会場で、僕はあるブースに足を止めました。
そこに並んでいたのは、カラフルな17のアイコン。
そう、SDGs(持続可能な開発目標)です。
当時はまだ、スーツの襟元にバッジをつけたビジネス
マンも、学校でのSDGs教育も影も形もない頃。
まさに「夜明け前の静けさ」の中にありました。
正直なところ、当時の僕は「活動の追い風に
なればいいな……」とぼんやり思う程度。
しかし今振り返れば、世の中が騒ぎ出すずっと前に、
僕たちは「未来の種」に出会っていたのです。
SDGsの次は、”幸せのバトン”を繋ぐ物語
2030年というSDGsの節目が近づく今、新たな
キーワードが世界で芽吹き始めています。それが、
SWGs(Sustainable Well-being Goals:
持続可能なウェルビーイング目標)です。
「ウェルビーイング(Well-being)」とは、
単に体が元気なだけでなく、心も、そして社会との
繋がりも満たされている「持続的な幸福」のこと。
SWGsが目指すのは、「人・社会・地球」が
調和し、その豊かさを次世代へと手渡していく
こと。つまり、未来へのバトンタッチです。
これを知った時、思わず膝を打ちました。
あれ??これって、僕たちがずっと
言ってきたことじゃないかと。
・コンブで”GOOD”をリレーする
・「シシシ(自然・市民・社会それぞれの
頭文字を取って)」に幸せを運ぶ
・幸海(さちうみ)という社名そのものが、
海のウェルビーイングを指している
海が笑えば(自然)、人が笑う(市民)
人が笑えば、街が輝く(社会)
僕たちが信じてきたこの循環は、まさに世界が
目指そうとしているSWGsそのものだったのです。
孤独だった、2020年の「地獄」
しかし、ここまでの道のりは決して
華やかなものではありませんでした。
忘れもしない2020年11月19日、会員数
5万人を誇る中小企業経営者のコミュニティで、
登壇の機会をいただいた時のことです。
『これからSDGsやESGという言葉が
当たり前になります。大企業だけでなく、
今こそ皆さんのような企業が取り組む
ことで社会的な価値が上がりますっ!!』
マイクを握る僕の手に反して、会場の空気は
氷のように冷え切っていました。誰一人として、
頷かない。反応がない。まるで、最初から
そこに存在していないかのような扱い。
僕はただ理想を振りかざすだけの
痛い奴なんだろうか。。
イベントが終わるまでの時間はまさに地獄でした。
逃げ出したいほどの孤独と、拭いきれない羞恥心。
あの時、僕の言葉は誰にも届きませんでした。
絶望の先で見つけた、僕たちの「答え」
それでも、僕は諦めることができませんでした。
なぜなら、あの静寂の中で確信したからです。
僕たちはただ海を守るだけでなく、海を通じて
人々の『幸せ(ウェルビーイング)』を最大化
する、SWGs時代の先駆けになるのだと。
1.【自然(し)】への変化:
海が「自ら笑う」再生の連鎖
僕たちは海を「保護対象」として遠ざけるのではなく、
共に生きるパートナーとして耕します。コンブや
海藻の森が広がることで、海は二酸化炭素を抱き込み、
魚たちのゆりかごを取り戻します。ただ「汚れがない」
状態を目指すのではなく、生命が躍動し、海そのものが
健やかで豊かであり続ける環境を具現化する。
まさにそれこそが「幸海(さちうみ)」なのです。
2.【市民(し)】への変化:
海で「心が整う」日常の充足
海に関わることが、義務や労働ではなく、一人
ひとりの生きがいへと変わります。青い海を眺め、
海という土壌に触れ、仲間と共に汗を流す。
その体験を通じて、市民はストレスから解放され、
自分も地球の一部であるという深い安心感と、未来を
創るヒーローとしての自信を得ます。海が人々の
心身を癒やし、幸福度を支えるインフラになるのです。
3.【社会(し)】への変化:
海が「街を照らす」共生の仕組み
幸せな市民が増えることで、社会には奪い合い
ではなく、分かち合う循環が生まれます。
海から生まれた産物が地域経済を潤し、海を守る
活動が新しい教育や文化の拠点となります。
海を起点とした繋がり(ソーシャル
キャピタル)が強固になり、「海があるから
この街が好きだ」と誰もが誇れる、持続可能で
レジリエントな社会を構築します。
海を耕せば、心が満ちる。心が
満ちれば、世界はもっと優しくなれる
幸海ヒーローズはこのシシシの循環を
回し続け、海と人が共に幸せに輝く未来を、
ここから創り出していきます。
